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ファミリーオフィス未来通信|仏教の『中道』に学ぶ…心静かに、長期投資を続ける智慧
産コラム「ファミリーオフィス未来通信」のご案内です。
今回は「仏教の『中道』に学ぶ…心静かに、長期投資を続ける智慧」についてご紹介します。
投資の世界にも「中道」がある?
市場が上がると浮かれ、下がると恐れを抱く。
そんな投資家心理の波に振り回されず、
釈迦が悟りを開くきっかけとなったのが、この「中道」でした。
それは、極端を避け、自然体で、執着を離れ、
実はこの考え方、パッシブ運用の長期投資にも深く通じています。
パッシブ運用とアクティブ運用の違い
投資には大きく分けて2つのアプローチがあります。
パッシブ運用:市場全体の動きに連動して投資する方法。
アクティブ運用:市場の中から有望な銘柄を選び、
ただし、「インデックス投資=パッシブ運用」とは限りません。
インデックス(指数)には、東証や日経、MSCI、S&
たとえば、TOPIXに連動する運用は、
日経平均株価に連動する運用は、
同様に、米国のNYダウも株価平均型指数で、株価が高い銘柄(
一方、TOPIXやS&P500、MSCI ACWI(オルカン)などのような時価総額加重型の指数こそ、
ノーベル賞学者シャープが証明した「アクティブ運用の真実」
ノーベル経済学賞受賞者のウィリアム・F・シャープは、
彼が1991年に発表した短論文、「The Arithmetic of Active Management(アクティブ運用の算術)」は、
その結論は驚くほどシンプルです。
(1)コスト控除前では、
(2)コスト控除後では、
理由は簡単。市場全体の平均が「パッシブの成果」である以上、
しかし、アクティブ運用は売買や調査にコストがかかり、
もちろん、市場平均を上回る少数のアクティブ運用も存在します。
しかし、「平均的な投資家」
これがシャープの明快な結論でした。
パッシブ運用と中道…市場との調和の道
釈迦の「中道」は、 極端に走らず、自然体で生き、執着を離れ、
これを投資に置き換えると、こう言えます。
パッシブ運用の長期投資とは、相場の極端に動じず、
釈迦にとって中道が「心の平穏への道」だったように、
短期の売買や予測に振り回されず、
それこそが、金融の世界における現代の中道と言えるでしょう。
心を静める投資
投資とは、結局「心の修行」なのかもしれません。
欲望や恐怖に揺れず、長期の視点を持ち、
それは、仏教でいう「中道の心」にほかなりません。
極端を離れ、平常心で積み立てる。
それが、長期投資家の静かな強さです。
【執筆者紹介】
代田 秀雄(しろた ひでお)
辻・本郷 ファミリーオフィス株式会社 特別顧問
シロタ・ウェルス・アンド・ウェルビーイング・アドバイザーズ代表取締役社長
中央大学客員教授(国際公認投資アナリスト)
三菱UFJ信託銀行で年金・資産運用の実務に長年従事。 「オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)」などの普及にも携わり、成人の4人に1人がNISA口座を持つ時代をつくった第一人者の一人。
2025年、シロタ・ウェルス・アンド・ウェルビーイング・アドバイザーズを設立。